COEDOビールの魅力とは?川越のルーツ・紅赤・醸造へのこだわり
COEDOビールは、ほかのビールと何が違うのでしょうか?
その魅力は、「瑠璃」「伽羅」「漆黒」「紅赤」といった印象的な名前や、さまざまなビアスタイルを展開していることだけではありません。
一杯のCOEDOビールから背景をたどっていくと、川越の農業、ドイツから学んだ醸造技術、丁寧な発酵管理、日本の食材、そしてさつまいもを使った独自のビールへとつながっていきます。
COEDOは、そのものづくりの考え方を「Beer Beautiful」という言葉で表現しています。強い個性だけを追求するのではなく、色、香り、味わい、余韻まで細部に目を向け、一杯としてのバランスを整えるという考え方です。
COEDOらしさは、単に「珍しいビール」を造ることではありません。
土地。素材。職人技。バランス。COEDOというブルワリーを理解するには、完成したグラスの向こう側にある、それぞれの要素がどのようにつながっているのかを見ることが大切です。
■ 30秒で分かるCOEDOビール
COEDOは、埼玉県・川越の農業文化とのつながりをルーツに持つビールブランドです。
COEDOのビール造りは、「川越で土づくりのために育てられていた麦を、ビールに使えないだろうか?」という農業からの発想をきっかけに始まりました。
母体となる協同商事は、1970年代から有機農業に取り組んできました。川越では、土壌を健全に保つための緑肥として麦を育て、収穫せずに畑へ鋤き込む農法が行われていました。
その麦を醸造に活用できないかと考えたことが、ビール造りへの出発点となりました。
1996年にブルワリーを開設し、1997年にはドイツから4代目ブラウマイスターのChristian Mitterbauer氏を招きました。COEDOの職人たちは、そのもとで5年間ビール造りを学びます。
そして2006年、「COEDO」ブランドが誕生しました。
現在COEDO公式が定番として展開しているのは、瑠璃-Ruri-、伽羅-Kyara-、毬花-Marihana-、漆黒-Shikkoku-、白-Shiro-、紅赤-Beniaka-の6種類です。
■ COEDOが「バランス」を大切にする理由
クラフトビールというと、強いホップの香り、はっきりした苦味、高いアルコール度数、あるいは珍しい原料など、分かりやすく力強い個性を思い浮かべる人もいるかもしれません。
COEDOも、そうした特徴を否定しているわけではありません。
華やかなホップの香りを持つビールもあれば、ロースト感のある黒いビールもあり、Beniakaのようにさつまいもを使った個性的な一本もあります。
COEDOが大切にしているのは、それぞれの特徴を一つのビールとして、どのようにまとめるかということです。
COEDOにとって「バランス」とは、すべての味を穏やかにすることではありません。香り、苦味、麦芽の味わい、口当たり、余韻までを、一杯の中で調和させることです。
この考え方は、COEDOが掲げる「Beer Beautiful」という哲学の中心にもあります。
COEDOはビールを、単に「苦い」「軽い」といった一つの要素だけで捉えているわけではありません。
色、香り、味わい、飲んだときの感覚など、さまざまな要素を持つものとして考え、強い個性を目立たせることだけを目的とするのではなく、細部まで目を配りながら繊細なバランスを整えることを大切にしています。
より苦く、より香りを強く、より珍しくすることだけが個性ではありません。それぞれの特徴が完成した一杯の中でどう働くかを考えます。
ピルス、ブラックラガー、Session IPAでは、求められる香り、苦味、麦芽の味わい、ボディの関係も異なります。
原料、水、発酵、温度管理、そして職人の判断。その一つひとつが、最終的なバランスにつながっています。
「バランスが良い」=「味が弱い」ではない
ここは、COEDOの考え方を理解するうえで重要なポイントです。
バランスの取れたビールでも、香りが華やかだったり、苦味がしっかりしていたり、ロースト感や豊かな味わいを持っていたりします。
特徴を弱くするのではなく、一つの要素だけがほかのすべてを覆い隠さないように整えることがポイントです。
COEDOの定番ラインアップを見ると、その違いが分かりやすくなります。
Ruriは爽やかなピルスですが、単に軽快なだけではありません。麦芽の味わいと、ホップの香り・苦味とのバランスが意識されています。
Marihanaは香り豊かなホップを使用しながら、比較的低めのアルコール度数と軽快な飲み口を組み合わせています。
Shikkokuは黒麦芽を含む複数の麦芽による香ばしさを持ちながら、ブラックラガーとして重くなりすぎない味わいにまとめています。
つまり、同じ「バランス」という考え方でも、ビールによって表現の仕方は異なります。
Ruriなら、麦芽とホップを調和させること。
Marihanaなら、華やかなホップの香りを保ちながら、飲みやすさも両立させること。
Shikkokuなら、ロースト感や深みを出しながら、重たくなりすぎないようにすること。
すべてのCOEDOが「珍しいビール」というわけではありません。
スタンダードなビアスタイルにも細かく手をかけることが、COEDOらしさの一つです。
これが、「Beer Beautiful」という考え方を実際のビールから理解するためのポイントでもあります。
COEDOらしさは、一つの特定の味によって決まるわけではありません。
むしろ、それぞれのビールに必要な要素を見極め、完成した一杯の中でどこに配置するかを丁寧に考えることに、その個性があります。
■ グラスからは見えない職人の仕事

完成したビールをグラスに注いだとき、その味わいをつくった仕事の多くは目には見えません。
COEDOでは、原料をただ「見る」のではなく、香りを嗅ぎ、触れ、味を確かめながら状態を確認します。
糖化の工程では麦汁を丁寧に管理し、発酵では酵母が狙い通りに働ける環境をつくるため、温度を細かく管理します。
そして、ビール造りの中でも地味に見えながら非常に重要なのが「洗浄」です。
COEDOでは、ビール造りの仕事の半分以上が洗浄作業だと説明しています。
ホップの華やかな香りや、完成したビールの美しい色とはかけ離れて見えるかもしれません。
しかし、醸造設備を清潔に保つことは、狙った味わいを安定して造るために欠かせません。
醸造を始める前に、原料の状態を丁寧に確認します。
糖化、発酵、温度などを細かくコントロールします。
次の仕込みに備え、醸造設備を清潔な状態へ整えます。
■ COEDOブルワリーと川越のルーツ
COEDOブルワリーのストーリーで特徴的なのは、最初からビールメーカーとして始まったわけではないことです。
母体となる協同商事は、1970年代から有機農業に取り組み、川越の農業文化と関係を築いてきました。
川越では、土壌を健全に保つため、麦を緑肥として育て、収穫せずに畑へ鋤き込む農法が行われていました。
「この麦を使って、ビールを造れないだろうか?」
COEDO公式では、この発想がビール造りの原点になったと説明しています。
農業から始まった背景を知ると、現在のCOEDOにも農業、食材、地域の農産物というテーマが繰り返し登場する理由が見えてきます。
■ ドイツのブラウマイスターから学んだ醸造技術
COEDOのものづくりには、ヨーロッパの醸造文化から受けた影響もあります。
ブルワリーを開設し、川越で育ったさつまいもを使った「サツマイモラガー」の醸造に成功。これが後のBeniakaにつながります。
4代目ブラウマイスターであるChristian Mitterbauer氏を招き、ビール造りの技術を学びます。
職人たちは5年間にわたり、醸造技術だけでなく、ビール造りに向き合う職人気質も学びました。
クラフトビールブランドとして再構築され、「Beer Beautiful」という考え方を打ち出していきます。
その結果生まれたのは、ドイツのビールをそのまま日本で再現することではありませんでした。
伝統的な醸造技術を土台にしながら、日本の素材、商品名、バランスへの考え方を組み合わせていったのがCOEDOです。
■ なぜCOEDOはさつまいもでビールを造る?

COEDOと川越の関係を一本のビールから理解するなら、特に分かりやすいのがCOEDO Beniaka(紅赤)です。
1996年、ブルワリーは川越地域で育ったさつまいもを使った「サツマイモラガー」の醸造に成功しました。
COEDOは、このビールが現在のBeniakaの原型になったと説明しています。
現在のBeniakaは、麦芽、ホップ、川越地域の紅赤芋を焼き芋加工して使用した「Imperial Sweet Potato Amber」です。
アルコール度数は7.0%。赤みを帯びた琥珀色で、香ばしく豊かな味わいを特徴としています。
さつまいもを副原料として使用しているため、日本の酒税法上は「発泡酒」に分類されますが、COEDOではビアスタイルをImperial Sweet Potato Amberとして紹介しています。
BeniakaがCOEDOのストーリーを象徴するのは、単に「さつまいもを使った珍しいビール」だからではありません。
地域の農産物とブルワリーの原点を、一杯のビールとして直接つないでいるからです。
■ 川越がルーツ、現在の醸造所は東松山
COEDOを調べる際に知っておきたいポイントです。
COEDOの農業的な原点や、Beniakaのストーリーは川越と深く結びついています。
現在の主要なCOEDOクラフトビール醸造所・生産拠点は、埼玉県東松山市にあります。
2016年、COEDOは自然環境とより共存するサステナブルな生産体制を目指し、醸造所を移転しました。
現在の醸造所では敷地内の井戸水を醸造に使用し、排水を処理して自然へ戻すほか、醸造後の麦芽や酵母などを飼料として活用する取り組みも行っています。
■ COEDO公式の定番6種
COEDO公式の定番ラインアップは現在6種類です。
ここではブランド全体を理解するため、公式の定番商品を簡潔に紹介します。次のセクションでは、Yutaka Shop Onlineに商品ページが掲載されているCOEDOを別に紹介します。
クリアな黄金色と爽やかな飲み口を持つピルス。麦芽の味わいとホップの香り・苦味をバランスよくまとめています。
白葡萄やスパイシーな柑橘を思わせるホップ香、鮮やかな苦味とコク、すっきりした後味が特徴です。
シトラスを思わせるホップの香りと上品な苦味を、軽快な飲み口にまとめたSession IPAです。
ロースト感を持ちながら、必要以上に重くならない、滑らかでバランスのよいブラックラガーです。
無濾過ならではのにごりと、フルーティな香り、柔らかな口当たりを楽しめる小麦ビールです。
川越地域の紅赤芋を使った赤みのあるアンバー。COEDOと川越のルーツを象徴する一本です。
■ Yutaka Shop Onlineに掲載されているCOEDO
Yutaka Shop Onlineには、Ruri、Kyara、Shikkoku、Shiro、Beniaka、Japan Pale AleなどのCOEDO商品ページがあります。
在庫について:商品の在庫状況は変動します。商品ページが表示されていても一時的に在庫切れの場合がありますので、ご注文前に各商品ページで最新の在庫状況をご確認ください。

爽やかなピルスからCOEDOを試してみたい人に。麦芽とホップのバランスというCOEDOらしさを感じやすい一本です。
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より豊かなホップの香り、すっきりした苦味、飲み応えを楽しみながら、ラガーらしい爽快な後味も欲しい人に。
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黒ビールらしい香ばしさを楽しみながら、見た目から想像するほど重すぎない、滑らかなバランスを味わえる一本です。
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フルーティな香り、柔らかな口当たり、比較的穏やかな苦味を楽しみたい人に向いた小麦ビールです。
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COEDOの味わいだけでなく、川越の農業とブランドのルーツまで一緒に体験してみたい人におすすめの一本です。
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米と柚子を使用し、爽やかな柑橘の香りとクリスプでドライな後味を組み合わせた一本です。
商品詳細を見る →■ COEDO Japan Pale Ale:米と柚子

Japan Pale Aleは、COEDO公式の現在の定番6種には含まれていませんが、Yutaka Shop Onlineに商品ページが掲載されているため、ぜひ紹介したい一本です。
Yutakaの商品情報によると、COEDO Japan Pale Aleは麦芽、米、ホップ、柚子を使ったアルコール度数5.0%のビールです。
Yutaka Shop Onlineではビアスタイルを「Pale Ale with Yuzu」と表記し、米7.7%、柚子1.5%、IBU 30と案内しています。
柚子から生まれる繊細で爽やかな柑橘の香りにホップのアロマが重なり、米を使うことでクリスプでドライな後味に仕上げられています。
COEDOというブランドの中で見ると、日本の食文化になじみ深い米と柚子を、ビールの中でどのように表現しているのかが面白いポイントです。
■ BeniakaとJapan Pale Ale:日本の素材を表現する2つの方法
BeniakaとJapan Pale Aleは、味わいもスタイルも大きく異なります。
しかし、この2本を並べてみると、COEDOのものづくりに共通する考え方が見えてきます。
焼き芋加工した紅赤芋を通して、COEDOと川越の農業のストーリーを直接つないでいます。
川越 × さつまいも
Pale Aleに米と柚子を取り入れ、爽やかな柑橘の香りとクリスプでドライな味わいを表現しています。
米 × 柚子
どちらも「珍しい原料を入れたから面白い」というだけではありません。
重要なのは、その素材が完成したビールの中でどのように機能しているかです。
Beniakaは「土地」のストーリーを伝えるビール。
Japan Pale Aleは「素材」から日本らしさを表現するビール。
異なる方法で、COEDOならではの個性を既存のビアスタイルへ取り込んでいます。
■ 好みに合わせてCOEDOを選ぶなら
難しいビアスタイルの名前をすべて覚える必要はありません。
普段どのような味わいを好むかから選ぶと分かりやすくなります。
まず飲みやすいピルスから試したいならRuri。麦芽とホップのバランスを楽しめます。
華やかなホップの香りや、はっきりした苦味、少し豊かなボディを楽しみたいならKyara。
黒ビールらしいロースト感は好きだけれど、重すぎるものは避けたいならShikkoku。
フルーティな香りと滑らかな口当たりを楽しみたいならShiro。
COEDOの農業とのルーツを感じたいならBeniaka。
柚子の爽やかな香りと米によるクリスプな後味を楽しみたいならJapan Pale Ale。
「どれが一番良いか」を決める必要はありません。
COEDOの面白さは、異なるビアスタイルの中でも、素材、醸造、バランスへの考え方がさまざまな形で表現されていることにあります。
■ COEDOの「職人のこだわり」とは?
COEDOは、シンプルに説明することもできます。
川越にルーツを持つブルワリー。
さつまいもを使ったビールを造るブランド。
さまざまなビアスタイルを展開するブルワリー。
しかし、それだけではCOEDOの一部しか見えません。
農業からビール造りの発想が生まれたこと。
ドイツの職人から学んだ醸造技術が基礎になっていること。
原料、発酵、温度、洗浄といった細かな工程を大切にしていること。
Beniakaでは、地域の農産物とブランドの歴史を一本につなげていること。
Japan Pale Aleでは、米と柚子を使い、また違った形で日本の素材を表現していること。
COEDOに共通しているのは、「何を入れるか」だけではなく、それぞれの要素を一杯の中でどうまとめるかという考え方です。
原料、技術、香り、味わい、余韻。そのすべてを一つのバランスとして整えるところに、「Beer Beautiful」というCOEDOの考え方が見えてきます。
■ よくある質問
COEDOビールとは何ですか?
COEDOは埼玉県を拠点とするビールブランドで、川越の農業とのつながりをルーツに持っています。母体の会社は1970年代から有機農業に取り組んでおり、川越で育てられていた麦をビールに活用できないかと考えたことが、ビール造りのきっかけになりました。
COEDOブルワリーはどこにありますか?
ブランドのルーツは川越ですが、現在の主要なCOEDOクラフトビール醸造所・生産拠点は埼玉県東松山市にあります。
なぜCOEDOは川越と関係があるのですか?
COEDOの母体となる会社は、川越の農業と関わる中でビール造りの着想を得ました。また、川越地域のさつまいもを使った初期のビールが、現在のBeniakaへとつながっています。
COEDO Beniaka(紅赤)とは何ですか?
Beniakaは、麦芽、ホップ、川越地域の紅赤芋を使ったアルコール度数7.0%のImperial Sweet Potato Amberです。COEDO公式の定番6種の一つです。
COEDOの定番ビールは何種類ありますか?
現在のCOEDO公式の定番ラインアップは、瑠璃-Ruri-、伽羅-Kyara-、毬花-Marihana-、漆黒-Shikkoku-、白-Shiro-、紅赤-Beniaka-の6種類です。
COEDO Japan Pale Aleは定番6種に含まれますか?
現在のCOEDO公式の定番6種には含まれていません。一方、Yutaka Shop OnlineにはCOEDO Japan Pale Aleの商品ページがあります。
COEDO Japan Pale Aleには何が使われていますか?
Yutaka Shop Onlineの商品情報では、麦芽、米、ホップ、柚子を使用しています。アルコール度数は5.0%で、Yutakaではビアスタイルを「Pale Ale with Yuzu」と表記しています。
初めてCOEDOを飲むならどれを選べばよいですか?
爽やかなピルスから始めたいならRuri、COEDOと川越のストーリーを感じたいならBeniaka、米と柚子を使った爽やかな味わいを試したいならJapan Pale Aleなど、好みの味わいから選ぶと分かりやすいでしょう。
Yutaka Shop OnlineでCOEDOビールを購入できますか?
Yutaka Shop Onlineには、Ruri、Kyara、Shikkoku、Shiro、Beniaka、Japan Pale AleなどのCOEDO商品ページがあります。在庫状況は変動するため、購入前に各商品ページで最新情報をご確認ください。
■ 参考資料
- COEDO BREWERY — History COEDOの歴史を見る
- COEDO BREWERY — Beer / Beer Beautiful COEDOの醸造哲学・ビールを見る
- COEDO BREWERY — Standard Range COEDOの定番ラインアップを見る