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箸の使い方:正しい持ち方と日本の箸マナー

箸を使って日本食を楽しむイメージ

日本料理を食べようとして、「指はどこに置けばいい?」「2本の箸を両方動かすの?」と迷ったことはありませんか?

箸は日本の食卓で毎日のように使われる身近な道具ですが、普段ナイフやフォークを使っている人にとっては、2本の細い棒だけで食べ物をつかむのは意外と難しく感じられるかもしれません。

でも、箸の使い方を覚えるために、最初から長いマナー集を暗記する必要はありません。まずは箸の持ち方を覚え、次に食べ物をつかみ、ご飯や麺など実際の日本料理を食べながら慣れていく方が自然です。

基本の動きに慣れてきたら、食事の場で知っておきたい日本の箸マナーも少しずつ覚えていきましょう。

箸を完璧に使えなくても、日本料理は楽しめます。

持つ。つかむ。食べる。楽しむ。

まずは一つの動きを覚え、実際の食事で練習しながら、大切なマナーを少しずつ知っていきましょう。

■ 30秒でわかる箸の基本

箸を正しく使うために、まず一つだけ覚えるなら、次のポイントです。

下の箸はできるだけ固定し、上の箸を動かします。

下の箸を「土台」、上の箸を「動く箸」と考えると分かりやすくなります。上の箸を開閉することで、食べ物を挟みます。

2本の箸を同時に大きく動かそうとすると、箸先が交差したり、ずれたりして、食べ物をうまくつかみにくくなります。

日本語では、chopsticksを「箸(はし / hashi)」と呼びます。ご飯、野菜、麺、魚、鍋料理など、さまざまな料理を食べるときに使われています。

食事用の箸だけでなく、料理を取り分けるための箸や、調理に使う長い菜箸などもあります。

ただし、最初から種類をすべて覚える必要はありません。まずは目の前の2本を、無理なく動かせるようになることから始めましょう。

■ 箸の正しい持ち方

箸の持ち方は、2本が同じ動きをするものではないと理解すると、ぐっと分かりやすくなります。

1
下の箸を親指の付け根と薬指で支える持ち方 下の箸を安定させる

1本目の箸を親指の付け根付近に置き、薬指で支えます。この箸はできるだけ動かさないようにします。

2
上の箸を鉛筆のように持つ方法 上の箸を鉛筆のように持つ

2本目の箸は、親指・人差し指・中指を使って、鉛筆やペンを持つように支えます。こちらが動かす箸です。

3
上の箸だけを動かして箸先を開閉する方法 上の箸だけを動かす

人差し指と中指を使って上の箸を上下させ、2本の箸先がきれいに合うように動かしてみましょう。

箸を大きく開く必要はありません。食べ物をつかむには、小さくコントロールされた動きで十分です。

また、力を入れすぎないことも大切です。強く握ると指が動きにくくなるため、軽く支えるくらいの方が箸を扱いやすくなります。

■ 持ち方を確認する3つのポイント

初心者のうちは、「すべての指を正しい位置に置かなければ」と考えすぎてしまいがちです。

見た目を完璧にすることよりも、実際に箸が機能しているかを確認してみましょう。

次の3つを確認してみてください。
  • 下の箸が大きく動いていない
  • 人差し指と中指で上の箸を無理なく動かせる
  • 箸を閉じたとき、2本の先端がきれいに合う

この3つができていれば、基本的な箸の動きはできています。

箸の持ち方には多少の個人差もあります。初心者のうちは、誰かとまったく同じ形にすることより、無理なく食べ物をつかめるかを意識しましょう。

■ 初心者向け・箸の練習方法

箸を開いたり閉じたりできるようになったら、いきなり難しい食べ物に挑戦する必要はありません。

小さな豆、滑りやすい麺、柔らかく崩れやすい料理などは、慣れていないと難しく感じることがあります。

まずは、ひと口サイズに切った野菜など、ある程度大きく、つかみやすいものから始めてみましょう。

基本の動きはとてもシンプルです。

開く → 挟む → 持ち上げる → 移動する → 離す

慣れてきたら、豆腐のような柔らかい食べ物にも挑戦してみましょう。

豆腐は強く挟みすぎると崩れるため、力を入れすぎずに箸を使う練習にも向いています。

夕食を食べる前に「箸の達人」になる必要はありません。実際に食べたい日本料理を楽しみながら使うことが、一番自然な練習方法です。

■ 実際の日本料理を箸で食べてみよう

箸の持ち方が分かったら、次は実際に箸でどう食べるかが大切です。

ご飯、麺、寿司では、箸の使い方や食べやすさが少しずつ異なります。日本の食卓でよく登場する3つの料理を例に見てみましょう。

ご飯 箸でご飯を食べるには?

日本のご飯は比較的まとまりやすいため、一度にたくさん取ろうとせず、少量ずつ箸で取ると食べやすくなります。

日本では、ご飯茶碗を片手で持ち、もう一方の手で箸を使うことが一般的です。茶碗を口に近づけると、ご飯も食べやすくなります。

麺 箸で麺を食べるには?

うどん、そば、ラーメンは、一度にたくさん持ち上げず、食べやすい量だけを箸で取るのがコツです。

麺を高く持ち上げすぎず、器から口までの距離を短くすると食べやすくなります。日本では麺をすすることも一般的ですが、無理に大きな音を立てる必要はありません。

寿司 寿司は必ず箸で食べる?

いいえ。寿司は箸で食べても、種類によっては手で食べても問題ありません。

箸にまだ慣れていないからといって、「寿司は必ず箸で食べなければならない」と考える必要はありません。

日本米についてさらに知りたい方は、 日本米についてのガイド もあわせてご覧ください。

■ 最初に覚えたい2つの大切な箸マナー

「箸のマナー」を調べると、「してはいけないこと」が非常にたくさん出てくるかもしれません。

しかし、初心者が最初からすべてを覚える必要はありません。

まずは、日本の文化的な背景と特に深く関わる2つの行為から覚えておきましょう。

1. ご飯に箸を立てない

ご飯の中に2本の箸を垂直に立てる形は、日本の葬送に関わる習慣を連想させます。

そのため、普段の食事では避けるのが一般的です。箸を一度置きたい場合は、箸置きがあればそこへ置きましょう。

2. 箸から箸へ直接食べ物を渡さない

2組の箸を使って食べ物を直接受け渡す行為も、日本の葬送文化を連想させるため、食事の場では避けられています。

誰かに料理を渡したい場合は、一度小皿などに置き、相手に取ってもらうと自然です。

単に「禁止されている」と覚えるよりも、その背景を知っておくと、なぜ避けるのか理解しやすくなります。

■ そのほかに知っておきたい箸マナー

先ほどの2つを覚えたら、食事を気持ちよく楽しむために、次のような使い方にも気をつけてみましょう。

箸で人や物を指さない

会話中に、箸を使って人や物を指すことは避けましょう。

食べ物を箸で刺さない

箸は基本的に食べ物を挟むために使います。つかみにくい場合は、フォークのように刺すのではなく、少し太い部分を挟んでみましょう。

箸で器を引き寄せない

遠くにある皿を箸で引っかけて手元へ寄せるのは避けましょう。必要な場合は手で動かすか、一緒に食べている人に取ってもらいます。

料理の上で箸を迷わせ続けない

どの料理を取るか決めず、複数の皿の上を箸で行ったり来たりする行為は、日本語で「迷い箸」と呼ばれることがあります。

箸置きがあれば使う

箸を休ませるための道具は、日本語で「箸置き(はしおき / hashioki)」と呼ばれます。食事の途中で箸を置く場所として使います。

これらのマナーは、日本料理を楽しむための試験ではありません。

一緒に食事をする人が気持ちよく過ごせるようにするための、ちょっとした気遣いとして考えると分かりやすいでしょう。

■ 箸についてよくある3つの誤解

日本の食事マナーについて調べると、「必ずこうしなければならない」と感じてしまうことがあります。

しかし、実際の食事ではもう少し柔軟です。

誤解 1 「寿司は必ず箸で食べる」

その必要はありません。箸を使っても問題ありませんが、寿司は手で食べることもできます。

誤解 2 「麺は必ず大きな音ですする」

日本では麺をすする食べ方は一般的ですが、わざと大きな音を立てる必要はありません。自分が食べやすい方法で楽しみましょう。

誤解 3 「箸の持ち方が完璧でなければ失礼」

基本の持ち方を覚えると食べやすくなりますが、日本の細かなマナーをすべて完璧に知っている必要はありません。正確な指の位置よりも、周囲への配慮が大切です。

■ 箸がうまく使えないときは?

箸を練習しているときに食べ物を落としたり、思うように箸を動かせなかったりするのは珍しいことではありません。

うまくいかないときは、まず箸を強く握りすぎていないか確認してみましょう。

「落とさないように」と力を入れすぎると、かえって指が動きにくくなります。

一度手の力を抜き、下の箸を固定して、上の箸だけを開閉する動きに戻ってみてください。

麺やご飯など難しい食べ物に挑戦する前に、大きくてつかみやすいものに戻って練習するのもおすすめです。

レストランでどうしても箸を使うのが難しい場合は、ほかのカトラリーがあるかスタッフに尋ねても構いません。

覚えておきたいこと: 箸を使うことは、日本料理を楽しむための「試験」ではありません。食文化を体験する楽しみの一つです。

■ 日本料理で実際に箸を使ってみよう

基本の動きが分かったら、実際の食事で使ってみるのが一番楽しい練習方法です。

まずはご飯から始め、慣れてきたら麺、その次に豆腐やさまざまな具材へと挑戦してみましょう。

これらの料理を「箸のテスト」と考える必要はありません。

自分が本当に食べたい料理を選び、食事を楽しみながら自然に箸に慣れていきましょう。

■ 箸から日本の食文化を楽しもう

箸は、単に料理を口まで運ぶための2本の棒ではありません。

ご飯茶碗を片手で持ったり、麺を器から持ち上げたり、日本料理のさまざまな食材を少しずつ取ったりする動作も、日本の食卓文化の一部です。

だからこそ、箸の使い方を覚えることは、イギリスのご家庭で日本料理を楽しむときにも、日本の食文化を少し違った角度から体験するきっかけになります。

まずは、「下の箸を固定して、上の箸を動かす」ことから始めましょう。

そして好きな料理を食べながら自然に練習し、文化的なマナーも少しずつ覚えていけば十分です。

完璧である必要はありません。日本料理をもっと身近に、楽しく感じてもらうことが一番大切です。

■ よくある質問

箸はどうやって持ちますか?

下の箸を親指の付け根と薬指で支え、できるだけ固定します。上の箸は鉛筆のように、親指・人差し指・中指で持ちます。食べ物を取るときは、主に上の箸を動かします。

箸を使うときは2本とも動かしますか?

基本的には、下の箸はほとんど動かさず、上の箸を動かします。その方が箸先を合わせやすく、食べ物をつかみやすくなります。

初心者はどうやって箸を練習すればいいですか?

まずは大きくてつかみやすい食べ物から始めましょう。箸を開く、食べ物を挟む、持ち上げる、別の場所へ移す、離すという動きを繰り返し、慣れてきたら柔らかいものや小さなものに挑戦します。

箸でご飯を食べるコツはありますか?

一度にたくさん取ろうとせず、少量ずつ箸で取るのがコツです。日本では、ご飯茶碗を片手で持ちながら食べることも一般的です。

箸で麺を食べるコツはありますか?

一度にたくさん取らず、食べやすい量の麺をつかみます。器から高く持ち上げすぎず、口までの距離を短くすると食べやすくなります。日本では麺をすすることも一般的ですが、無理に大きな音を立てる必要はありません。

寿司は手で食べてもいいですか?

はい。寿司は箸でも手でも食べることができます。手で食べることも、日本では認められている食べ方の一つです。

なぜご飯に箸を立ててはいけないのですか?

ご飯の中に箸を垂直に立てる形は、日本の葬送に関わる習慣を連想させるため、普段の食事では避けられています。

なぜ箸から箸へ食べ物を渡してはいけないのですか?

箸から箸へ直接ものを渡す行為は、日本の葬送文化を連想させるためです。食事中に誰かへ料理を渡したい場合は、一度小皿などに置いてから渡す方が自然です。

箸で人を指すのは失礼ですか?

一般的には避けた方がよいとされています。箸を使って人や物を指したり、大きく振り回したりせず、使わないときは箸置きなどに置きましょう。

箸をうまく使えないと失礼ですか?

いいえ。日本の食事マナーを最初からすべて完璧に知っている必要はありません。基本的な持ち方を試し、周囲に配慮しながら食事を楽しみましょう。どうしても難しい場合は、ほかのカトラリーがあるか尋ねても構いません。

■ 参考資料

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