Pankoとは?日本のパン粉と普通のBreadcrumbsの違いを分かりやすく解説

サクサクのとんかつ、こんがり揚がったチキンカツ、衣の軽いエビフライ。これらの料理に共通する大切な食材のひとつがPanko(パン粉)です。
イギリスのスーパーで「Panko」や「Panko Breadcrumbs」と書かれた商品を見て、Pankoとは何なのか、何から作られているのか、普通のBreadcrumbsとどう違うのか疑問に思ったことがあるかもしれません。
Pankoは日本語の「パン粉」を指し、とんかつ、チキンカツ、エビフライ、コロッケなどの衣をサクサクに仕上げるためによく使われます。 農林水産省(MAFF)の日本農林規格では、パン粉は小麦粉や酵母などを用いてパン生地を作り、発酵・加熱した後、細かく砕いて作る食品として定義されています。
出典:農林水産省(MAFF)パン粉に関する日本農林規格資料。 農林水産省の資料を見る
この記事では、Pankoとは何か、何から作られているのか、普通のBreadcrumbsとの違い、パン粉の粒の大きさとサクサク感の関係、そしてとんかつやエビフライなど家庭での使い方まで分かりやすく解説します。
目次
■ Pankoとは?
Pankoは日本語の「パン粉」を意味します。 イギリスをはじめとする英語圏では、特に日本式の軽く食感のある衣を作るパン粉を指して「Panko」という言葉が使われています。
日本農林規格では、パン粉は小麦粉や酵母などを使った生地を発酵・加熱し、その後細かく砕いて作る食品として定義されています。また、パン粉の粒の形や大きさも品質特性のひとつとして扱われています。
出典:農林水産省(MAFF)。 パン粉に関する日本農林規格資料を見る
イギリスで分かりやすく表現すると、次のような関係です。
Pankoは、とんかつ、チキンカツ、エビフライ、コロッケなどの日本の揚げ物と特に深く結び付いており、やわらかな具材とサクサクした衣の食感のコントラストを生み出します。
■ Pankoは何から作られる?

Pankoはパンから作られます。一般的には、小麦粉や酵母などを使ってパンを作り、それを細かくしてパン粉にします。
農林水産省の日本農林規格では、小麦粉、または小麦粉とほかの穀粉、酵母などを使って生地を作り、こね、発酵、加熱した後、砕いてパン粉にすると定義されています。
出典:農林水産省(MAFF)。 農林水産省の資料を見る
すべてのPankoがまったく同じレシピで作られているわけではありません。商品によって使用される原材料や水分量、パン粉の粒の大きさなどが異なります。
日本の規格では、大きく次の3種類に分けられます。
- 乾燥パン粉 – 水分を14%以下まで乾燥させたパン粉。
- 生パン粉 – 乾燥工程を行っていないパン粉。
- セミドライパン粉 – 乾燥パン粉と生パン粉の中間程度の水分を持つパン粉。
つまり、Pankoをひとつの固定されたレシピとして考えるよりも、原材料、水分量、粒の特徴などが商品によって異なる「パン粉」の一種として理解する方が正確です。
■ Pankoと普通のBreadcrumbsの違い

Pankoはまったく別の食品ではなく、パン粉の一種です。 実際に使ったときに最も分かりやすい違いは、パン粉の粒の形や大きさ、そして衣にしたときの食感です。
農林水産省の規格でも、パン粉の粒の形や大きさは品質特性として扱われています。イギリスでJapanese-style pankoとして販売されている商品は、軽く粗めで、食感のある衣に仕上げる点を特徴としていることが多くあります。
| Panko / 日本式パン粉 | 一般的なBreadcrumbs | |
|---|---|---|
| 食品カテゴリー | パン粉の一種 | パン粉 |
| 粒 | 比較的粗く、フレーク状の食感を持つ商品が多い | 商品によって異なるが、より細かいタイプも多い |
| 衣 | 表面に立体感のある衣を作りやすい | 商品によっては、より細かく均一な衣になりやすい |
| 食感 | サクサクした仕上がりを求める料理に選ばれることが多い | 粒の大きさや調理方法によって異なる |
| 代表的な日本料理 | とんかつ、チキンカツ、エビフライ、コロッケなど | さまざまな国・料理で使用される |
出典:農林水産省のパン粉規格では、粒の形や大きさがパン粉の品質特性として扱われています。 農林水産省の資料を見る
そのため、「PankoとBreadcrumbsの違いは?」という質問への最もシンプルな答えは、「Pankoもパン粉の一種だが、日本式Pankoは特徴的な粒の形状と、それによって生まれる衣の食感を目的に選ばれることが多い」ということです。
■ なぜPankoはサクサクに仕上がる?
パン粉の粒の大きさは、揚げ物の衣のサクサク感に影響する要素のひとつです。
異なる粒径のパン粉を使った揚げ衣について調べた査読付き研究では、パン粉の粒が小さいほど官能評価でのサクサク感が低く、大きい粒ではより強いサクサク感と衣構造の違いが見られました。
出典:パン粉の粒径と揚げ衣の食感に関する査読付き研究(PubMed Central)。 研究論文を見る
この結果は、粒の存在感があるパン粉が、なぜとんかつなどの衣の食感に大きな違いを生み出すのかを理解する助けになります。パン粉によって外側に食感が生まれ、肉、魚介、野菜など内側の具材とのコントラストが生まれます。
ただし、サクサク感を決めるのは粒の大きさだけではありません。衣の付け方、食材の水分、調理温度、調理時間なども影響します。Pankoは「必ず同じ仕上がりにする魔法の食材」ではなく、サクサクした衣を作るための重要な材料のひとつと考えるのがよいでしょう。
■ 日本料理でのPankoの使い方

Pankoは、特に衣を付けて揚げる日本料理で幅広く使われています。
・ とんかつ
とんかつはPankoを使う代表的な料理のひとつです。豚肉に衣を付けて揚げることで、肉の周りにサクサクした外側の層ができます。
農林水産省の地域料理「かつ丼」のレシピでも、豚肉に小麦粉、卵、パン粉の順に衣を付けて揚げる方法が紹介されています。
出典:農林水産省(MAFF)かつ丼の地域料理レシピ。 農林水産省のかつ丼レシピを見る
・ チキンカツ
チキンカツも基本的には同じ方法で、豚肉の代わりに鶏肉を使います。
イギリスで特に馴染みがある食べ方のひとつがチキンカツカレーです。サクサクのチキンカツに、日本式カレーとご飯を合わせます。
衣の食感が料理全体の重要な要素になるため、家庭で初めてPankoを使う料理としてもおすすめです。
・ エビフライ
エビフライは、エビに小麦粉、溶き卵、パン粉を付けて揚げる日本の洋食です。
政府広報オンラインでも、エビフライはエビに小麦粉、溶き卵、パン粉を付けて油で揚げる、日本で発展した洋食として紹介されています。
出典:政府広報オンライン。 政府広報の資料を見る
プリッとしたエビとサクサクのパン粉衣のコントラストは、パン粉の食感が重要であることがよく分かる例です。
・ コロッケ
コロッケも日本でよく知られるパン粉料理です。じゃがいもなどをベースにしたやわらかな具材を成形し、衣を付けて揚げます。
農林水産省の食文化資料でも、カツ、コロッケ、エビフライなどは、日本で洋食文化が発展・定着していく中で広まった料理として紹介されています。
出典:農林水産省(MAFF)日本の食文化に関する資料。 農林水産省の資料を見る
■ とんかつ・チキンカツにPankoは使える?
はい。Pankoは日本のカツ料理にとても適したパン粉です。
基本的な衣の付け方はシンプルです。
農林水産省のかつ丼レシピでも、豚肉に小麦粉、卵、パン粉の順に衣を付けて揚げる基本的な方法が使われています。
出典:農林水産省(MAFF)かつ丼レシピ。 農林水産省のレシピを見る
Pankoは主に外側の衣を作る役割を持つため、完成したカツはとんかつソース、日本式カレーなどさまざまな料理と合わせられます。
日本料理に慣れていない方なら、まずはチキンカツカレーから試してみるのもおすすめです。
■ 家庭でのPankoの使い方

初めてPankoを使うなら、シンプルなパン粉料理から試すと特徴が分かりやすいです。
Step 1:食材を準備する
鶏肉、豚肉、エビ、魚、野菜など、衣を付けたい食材を準備します。
Step 2:小麦粉を薄く付ける
食材の表面に薄く小麦粉をまぶします。
Step 3:溶き卵にくぐらせる
小麦粉を付けた食材を溶き卵にくぐらせ、表面全体に卵を付けます。
Step 4:Pankoを付ける
食材の表面全体にPankoが行き渡るように付けます。
Step 5:中までしっかり加熱する
調理温度や時間は食材や厚みによって異なります。肉、魚、エビなどを調理する場合は、適切なレシピに従い、中まで十分に加熱してから食べてください。
小麦粉 → 卵 → Pankoという基本構造は、農林水産省が紹介するかつ丼などのパン粉料理でも使われています。
■ 揚げ物以外にもPankoは使える?

はい。Pankoは揚げ物の衣だけに使う必要はありません。
食感を加えられるため、Pankoを炒ったり焼いたりして、カリカリしたトッピングとして使うこともできます。例えば次のような料理に合わせられます。
- サラダ
- オーブン焼き野菜
- グラタン
- パスタ
- オーブン焼きの魚料理
例えばYutaka Panko Japanese Style Breadcrumbsは、少量のオリーブオイルと合わせてフライパンやオーブンで焼き、カリカリしたトッピングとして使うこともできます。
そのためPankoは、日本の揚げ物だけでなく、料理に少し食感を加えたいときにも便利な食材です。
■ 普通のBreadcrumbsの代わりにPankoは使える?
多くのレシピでは使えます。ただし、仕上がりの食感が変わる可能性があります。
Pankoもパン粉の一種なので、Breadcrumbsを使う多くの料理で代わりに使うことができます。ただし、粒の形や大きさが異なることで、完成した衣の見た目や食感も変わることがあります。
パン粉の粒径に関する研究でも、粒の大きさが揚げ衣の構造やサクサク感に影響することが示されています。
出典:パン粉の粒径と衣の食感に関する査読付き研究。 研究論文を見る
- より立体感のあるサクサクした衣にしたい? Pankoを試してみてください。
- より細かく均一な衣にしたい? 細かいBreadcrumbsの方が合う場合があります。
どちらが常に優れているということではなく、作りたい料理の仕上がりに合わせて選ぶのがおすすめです。
■ イギリスでPankoを買うには
イギリスでは、日本食材店、アジア食品店、スーパー、専門オンラインショップなどでPankoを購入できます。
Yutaka Shop Onlineでは、カツ、エビフライ、魚のフライなどに使いやすいYutaka Panko Japanese Style Breadcrumbs 180gを取り扱っています。
Yutaka Panko Japanese Style Breadcrumbs 180g
チキンカツ、とんかつ、エビフライ、魚のフライなどに、軽くサクサクした衣を付けられる日本式パン粉です。
原材料は小麦粉(98%)、酵母、食塩。商品ページではヴィーガン対応として案内されており、小麦を含みます。
少量のオリーブオイルと一緒に炒ったり焼いたりして、カリカリしたトッピングとして使うこともできます。
Yutaka Pankoを見る原材料、アレルゲン、調理方法、保存方法などは変更される場合があります。使用前に最新の商品ページとパッケージ表示をご確認ください。
■ Pankoに関するよくある質問
Pankoとは何ですか?
Pankoは日本語の「パン粉」を意味します。 イギリスでは、とんかつやエビフライなどの食感のある衣を作るJapanese-style breadcrumbsを指して「Panko」と呼ぶことが一般的です。
Panko Breadcrumbsとは何ですか?
Panko Breadcrumbsは日本式のパン粉です。ほかのパン粉と同じカテゴリーに属しますが、Pankoとして販売される商品は、サクサクした衣を作るための特徴的な粒の構造を持つことが多くあります。
Pankoは何から作られていますか?
パン粉はパンから作られます。農林水産省の日本農林規格では、小麦粉や酵母などを使ったパン生地を発酵・加熱し、その後砕いて作る食品として定義されています。実際の原材料は商品によって異なります。 出典:農林水産省
Pankoと普通のBreadcrumbsの違いは何ですか?
Pankoもパン粉の一種です。一般的にJapanese-style pankoは、より食感のある衣を作るために使われることが多く、ほかのBreadcrumbsにはより細かいタイプもあります。粒の大きさは揚げ衣の食感にも影響します。
なぜPankoはサクサクするのですか?
パン粉の粒の大きさは、揚げ衣のサクサク感に影響する要素のひとつです。査読付き研究では、パン粉の粒径の違いによって衣の構造や官能評価でのサクサク感が変化することが確認されています。調理方法、水分、温度なども影響します。 研究を見る
とんかつにPankoは使えますか?
はい。Pankoは日本のカツ料理に適しています。一般的には、小麦粉、溶き卵、パン粉の順に衣を付けて調理します。農林水産省のかつ丼レシピでも同じ基本的な衣付け方法が使われています。 出典:農林水産省
エビフライにもPankoは使われますか?
はい。エビフライは、エビに小麦粉、溶き卵、パン粉を付けて揚げる日本の洋食です。 出典:政府広報オンライン
普通のBreadcrumbsの代わりにPankoを使えますか?
多くのレシピでは使えます。ただし、パン粉の粒の形や大きさによって、完成した衣の見た目や食感が変わる可能性があります。作りたい仕上がりに合わせて選んでください。
Pankoはどうやって使いますか?
カツなどのパン粉料理では、食材に小麦粉を付け、溶き卵にくぐらせ、Pankoを付けてから中まで十分に加熱します。Pankoを炒ったり焼いたりして、カリカリしたトッピングとして使うこともできます。
■ 日本のPankoならではのサクサク感を楽しもう
Pankoは一見するとシンプルな常備食材ですが、多くの日本料理の食感を支える重要な存在です。
とんかつのサクサクした衣、チキンカツの食感、ジューシーなエビとエビフライの外側のコントラストを見ると、パン粉が料理の印象を大きく変えることが分かります。
日本の洋食は、西洋料理を日本の味覚や食文化に合わせて発展させたもので、カツ、コロッケ、エビフライなどのパン粉料理もその伝統の一部になりました。
出典:農林水産省(MAFF)日本の食文化の発展に関する資料。 農林水産省の資料を見る
初めてPankoを使うなら、チキンカツ、とんかつ、エビフライから始めてみてください。慣れてきたら、魚や野菜の衣、料理のトッピングなどにも活用できます。
■ 出典
- 農林水産省(MAFF)– パン粉に関する日本農林規格資料
パン粉の定義、使用可能な原材料、水分による分類、粒の形や大きさを含む品質特性に関する情報。
農林水産省の資料を見る - 農林水産省(MAFF)– 山梨県 かつ丼
日本のパン粉を使った豚肉料理における、小麦粉・卵・パン粉の衣付け方法の例。
農林水産省の資料を見る - 政府広報オンライン – 日本の洋食
エビフライを、エビに小麦粉・溶き卵・パン粉を付けて油で揚げる料理として紹介する情報。
政府広報の資料を見る - 農林水産省(MAFF)– 日本の食文化
カツ、コロッケ、エビフライなど、日本における洋食の発展と普及に関する情報。
農林水産省の資料を見る - 査読付き研究 – パン粉の粒径と揚げ衣の食感
パン粉の粒の大きさが揚げ衣の構造と官能評価でのサクサク感に与える影響を調べた研究。
研究論文を見る
