京都のおすすめグルメ13選!名物料理やスイーツなど美味しい食べ物を紹介
世界の人々に愛され、各国から多くの人が訪れる日本の街・京都。伝統と現代が調和する日本を象徴する都市のひとつである京都のグルメと聞いて、どのような料理を想像しますか?抹茶やお酒、豆腐などでしょうか?
実は京都には古くから受け継がれる伝統的な京料理が豊富に存在しています。またそれぞれの料理に深い意味や食への価値観が反映されています。これらを理解しながら味わう京料理は一層格別なものになるでしょう。
この記事では、京料理に込められる想いや文化、おすすめの京料理をご紹介します。また国内にいながら日本の味を再現する方法やコツなども紹介していますので、最後までご覧ください。
目次
■ 京都グルメの魅力とは?
■ 京都で生まれた日本料理のスタイル
・ 懐石料理
・ 精進料理
・ おばんざい
■ 京都のおすすめグルメ13選
・京菓子
・ 抹茶デザート
・ 日本酒
・ 湯豆腐
・ 湯葉
・ 牛カツ
・ まいづる肉じゃが
・ 肉豆腐
・ にしんそば
・ 鯖寿司
・ 京漬物
・ 鱧料理
・ うなぎ料理
■ 京都だけで楽しめるグルメで旅の思い出づくりを
京都グルメの魅力とは?
京都は1000年以上にわたり日本の政治・文化・宗教の中心地であり、貴族の懐石料理、僧侶の精進料理、庶民の家庭料理など多様な食文化が発展しました。
また京都は、山に囲まれた地形や、鴨川などの清流に恵まれた地理と、良質な水・肥沃な土壌によって、農産物の生産も盛んに行われており、京都ならではの美味しい食材も豊富です。
古くから神社や寺院が多かったことなどから、神仏との関わりを通じて「いただきます」「もったいない」といった食に対する感謝の心も大切にされています。
京料理は、良質な水を活かした出汁をベースに、京野菜や伝統的な調理法を用いた料理です。
繊細な盛り付けや配膳とともに、味だけでなく見た目や栄養のバランスなども考え抜き、おもてなしの精神で振る舞われます。
京都に訪れる際には、この京料理のおもてなしを感じとりながら、体にも優しい京料理を堪能するといいでしょう。
京都で生まれた日本料理のスタイル
京料理には、茶の湯から発展した懐石料理、仏教の影響を受けた菜食中心の精進料理、京都の家庭料理にあたるおばんざいという3つの代表的な京都料理が存在します。
それぞれの料理の特徴を理解することで、昔から現代に至るまで、京都の人がどのように食に向き合ってきたか、感じることができるでしょう。
懐石料理
懐石料理は、茶道から発展した日本料理の形式で、もともとは茶席での食事として生まれました。
空腹状態で濃茶を飲むと、お茶の味を充分に堪能することができないため、懐石料理は空腹を満たすための簡素な食事としてふるまわれました。お茶をしっかりと楽しんでもらうためのおもてなしの心がみて取れるでしょう。
また懐石料理は季節の食材を活かし、料理の流れや温度、器との調和にこだわります。一品一品が美しく盛り付けられ、見た目や香り、食感も楽しめるよう工夫されています。例えば、春は桜の葉を添え、秋は紅葉を取り入れるなど、視覚的にも四季を感じられる演出がなされます。
現在では、格式のある日本料理として発展し、価格帯は10,000円~30,000円程度で、高級料亭や茶懐石の専門店で提供されることが一般的です。
精進料理
精進料理は、仏教寺院で発展した菜食中心の料理で、「殺生を避ける」という仏教の教えに基づき、肉や魚を使わず植物性食材のみで調理されます。殺生を避け煩悩を捨て、食事を摂ることが修行の一環ととらえられています。そのため、豆腐や湯葉、野菜、穀物、海藻類、豆類などが主な食材となり、現在ではベジタリアンやヴィーガンの方にも適した料理として注目されています。
健康的で低カロリー、さらに栄養バランスがよく、素材の味を活かした繊細な味付けが特徴です。
代表的な料理は、胡麻豆腐(胡麻から作る滑らかな豆腐)、白和え(豆腐をベースにした和え物)、動物性の出汁を使わない、昆布や椎茸の出汁を使った煮物や汁物などがあります。
古くからある精進料理ですが、現代においても、環境への配慮と持続可能な食文化としての側面や健康志向の高まりとの親和性、日本の食文化における精神性を伝える料理として、注目されています。京都には精進料理専門の飲食店もありますが、現在も実際の仏教寺院などでも、5,000~10,000円程度で精進料理を嗜むことができます。
おばんざい
おばんざいは、京都の家庭で親しまれてきた伝統的な惣菜で、庶民の家庭料理として根付いています。京野菜を使った煮物(京都では「taitan」と呼ぶ、意味は「炊いたもの」)、湯葉、豆腐、揚げ豆腐など、素材の味を生かした素朴な味わいが特徴です。
おばんざいは、和食の基本である「一汁三菜」の考え方を大切にしています。「一汁三菜」とは、ご飯に汁物と三つのおかずを組み合わせる献立で、エネルギー源・体を作る栄養・体調を整える栄養をバランスよく摂取できます。これは日本人の健康意識の高さを反映した食文化でもあります。
現在、京都ではおばんざいを提供する店・テイクアウトできる店も多く、価格帯は1,000円~3,000円程度で、気軽に楽しめる京都の味として人気があります。
京都のおすすめグルメ13選
ここでは、京都を代表する13種類の伝統的な料理や食材をご紹介します。
聞き慣れない食材もあるかもしれませんが、どれも栄養豊富で体に良い美味しい食材なので、ぜひ挑戦してみてください。
- 京菓子
- 抹茶デザート
- 日本酒
- 湯豆腐
- 湯葉
- 牛カツ
- まいづる肉じゃが
- 肉豆腐
- にしんそば
- 鯖寿司
- 京漬物
- 鱧料理
- うなぎ料理
自宅で簡単に作る方法や購入先なども紹介しています。
京菓子
京菓子は、京都の伝統的な和菓子で、特に茶道と深い関わりがあります。
茶道の発展とともに、茶席で楽しむための美しく、繊細な菓子として作られるようになりました。例えば八ツ橋や練り切り、葛まんじゅうやきんとんなどに代表される京菓子はその精緻さと、見た目の美しさ、季節感を大切にした作りが特徴です。味わいも、甘さが控えめで上品であり、抹茶や豆、米粉など、素材の風味を活かしたものが多いです。
京菓子は、四季折々の風物を意匠として表現しています。
例えば、春には桜や梅、夏には蛍や朝顔、秋には紅葉や菊、冬には雪や松など、季節感を感じさせるデザインが施されています。京菓子はただ美味しいだけでなく、視覚や感覚でその季節の情緒を楽しむことも目的としているのです。
京都の風情あふれる京菓子を堪能することで、旅の思い出がより一層色づくでしょう。
▶︎おすすめの京菓子はこちら
・京の山椒あられ
・京の梅ざらめあられ
・おうち甘味 和三盆 わらび餅
・おうち甘味 ほうじ茶 わらび餅
抹茶デザート
京都といえば宇治抹茶が有名です。宇治抹茶はお茶としてだけではなく、スイーツにも使用され、お茶の香が豊かにかおる抹茶のデザートとしても人気があります。
宇治抹茶を使用したデザートには、和の伝統を感じるものから現代的なアレンジを加えたものまで、様々な種類があります。抹茶の鮮やかな緑色と、ほろ苦さが甘さと絶妙にマッチし、とても美味しいです。
もちもちとした食感が楽しめる「抹茶大福」や「抹茶饅頭」などの伝統的な和菓子や、「抹茶羊羹」や「抹茶おこし」など抹茶の深い味わいがそのまま楽しめる上品な和菓子があります。
「抹茶アイスクリーム」や「抹茶ケーキ」、「抹茶パフェ」、「抹茶ラテ」など、抹茶を使用した現代的な洋風の抹茶スイーツも人気です。
抹茶を使ったデザートは、京都ならではのお茶の風味とともに、季節ごとの限定メニューや、現代的な解釈を加えたものも多く、続々と新しいメニューが登場しています。伝統と革新が見事に融合した宇治抹茶デザートは、京都散策に疲れた際の休息タイムにでも是非試してみてください。
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辻利 さらっととける抹茶
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日本酒
京都の日本酒は、特に伏見地区で作られるものが有名です。
伏見は地下水が豊富に湧き出る地域で、その水質の良さが日本酒の味に大きな影響を与えています。伏見の地下水は、ミネラル分が少なく、軟水であるため、日本酒造りに非常に適しています。軟水は、酒の発酵において非常に重要な役割を果たし、酒のまろやかで繊細な味わいを引き出します。
そのため、伏見で作られる日本酒は滑らかで、優しい口当たりが特徴で飲みやすく、料理との相性が良いと評されています。
京都の日本酒は、地元の特産物としてはもちろん、観光客にも愛され、京都の食文化に欠かせない存在となっています。
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京都の伝統的な日本酒を味わいたい人におすすめ!
・富翁 純米酒 プルミエ アムール
・宇治玉露梅酒
・はんなり京梅酒ミニ
・清酒 ふり袖 美人画絵 徳利セット
昔ながらの製法と現代的な技術を融合した新しいお酒を試したい人におすすめ!
・ぷる~酒 玉乃光酒造 日本酒ゼリー
・ぷる~酒 城陽酒造 宇治抹茶 梅酒ゼリー
・ぷる~酒 城陽酒造 長期熟成 梅酒ゼリー
・ぷる~酒 佐々木酒造 檸檬酒ゼリー
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・ぷる~酒 梅乃宿 もも酒ゼリー
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湯豆腐
湯豆腐は、京都府で発祥したとされている鍋料理で、豆腐、水、昆布というシンプルな材料で作ることができます。その美味しさを左右するのは、何と言っても素材の質です。豆腐の成分の80~90%が水なので、使う水がとても大切です。
京都は昔から水が美味しいことで知られ、地下水が豊富で軟水であることが特徴です。ミネラルが少なく、料理に使っても雑味が出ないため、京都の豆腐は特にやわらかく、深い味わいが楽しめます。逆に、硬質水で煮ると豆腐が堅くなり、せっかくの美味しさが失われてしまうのです。
鍋にお湯を沸かし、昆布(なければ少量の塩のみでもOK)を浸し、食べやすいサイズに切った豆腐を入れて、温めます。
温めすぎず、豆腐の中心はほんのり冷たいくらいが食べ頃です。鍋の中に入れた豆腐がふわっと鍋底を離れたタイミングが食べ頃の合図ですので、見逃さないようにしましょう!しょうゆやポン酢、出汁、大根おろしや生姜などの薬味などをつけて食べるのが一般的です。
作り方はとても簡単なので、ぜひ自宅で再現してみてください。寒い日にも体が芯から温まりますよ。
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・Yutaka ゆずポン酢
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湯葉
湯葉は、豆腐を作る過程で生まれる日本の伝統的な食材です。豆乳を加熱した際に表面にできる薄い膜が湯葉になります。この膜を丁寧に取り、料理に使います。
湯葉の原料である大豆は、畑のお肉と呼ばれるほど、良質なタンパク質が多く含まれており、栄養豊富でヘルシーです。
京都では昔から殺生が御法度の精進料理において、肉や魚に代わる貴重なタンパク源として重宝され、お坊さんにも愛されてきた食材です。
湯葉には「生湯葉」と「干し湯葉」があり、それぞれの食べ方には違いがあります。
生湯葉は、豆乳を温めたときにできる新鮮な湯葉で、柔らかくてしっとりとした食感が特徴です。生のままで、少しわさび醤油(醤油にわさびを溶いたもの)をかけて、サラダや刺身のように食べてもとても美味しいです。
一方、干し湯葉は、できた生湯葉を乾燥させたもので、しっかりとした食感が魅力です。
干し湯葉は水で戻してから使うことが多く、煮物や揚げ物などに加えることで、深い旨味が広がります。
どちらも、それぞれの食感や風味を活かした料理で楽しむことができるので、湯葉の違った魅力を味わってみてください。
自宅で湯葉を試してみたいという方のために作り方を紹介します。
鍋もしくはフライパンに無調整の豆乳を入れ中火で熱します。表面に膜ができるまで待ち、ある程度の厚みが出てきたら箸などで優しくすくい上げ、別の容器に用意した豆乳に浸しておきましょう。
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牛カツ
牛カツは、明治時代(西暦1868〜1912年)に西洋料理が日本に伝わる中で生まれた料理だと言われています。
元々、日本では豚肉を使ったトンカツが一般的でしたが、京都をはじめとする美食の街で、洋食の象徴である牛肉を使うようになり、牛カツが誕生しました。
牛カツは、なんと言っても「ミディアムレア」の揚げ方が特徴的です。外側はサクサクに揚げられ、中はジューシーで柔らかく、肉本来の旨味がしっかりと残すため、牛肉の質を最大限に引き出す調理方法なのです。いかにも日本らしい調理方法ですよね。
最近では、牛カツのアレンジも進化しています。基本のミディアムレアの揚げ方に加え、和風のタレや塩、胡椒、辛子などの調味料で調整でき、好みに合わせた楽しみ方ができます。また、和牛や希少部位を使用した贅沢な牛カツも人気で、特に高級店や専門店では、肉の部位や調理法にこだわっています。
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まいづる肉じゃが
「肉じゃが」は日本の家庭料理としてとても親しまれている料理ですが、京都府の舞鶴市が発祥であると言われています。
明治時代、当時の日本海軍の指揮官であった東郷平八郎が英国へ留学中、現地でビーフシチューを食べたことがきっかけで、「肉じゃが」が生まれました。東郷はそのビーフシチューに感銘を受け、日本風にアレンジした料理を考案し、それが「肉じゃが」として広まりました。
肉じゃがは、揃えやすい食材を使って作れるため、日本の味を自宅で再現しやすいでしょう。
主な材料は、牛肉や豚肉、じゃがいも、人参、玉ねぎです。これらの食材を醤油、砂糖、みりん、だしなどでしっかり煮込むことで、肉と野菜が優しく馴染み、深みある味を楽しむことができます。
家庭ごとに少しずつ味付けが違うため、肉じゃがといえば日本の「家庭の味」を代表する料理として定番でもあります。いろいろな肉じゃがレシピを試して、お気に入りを見つけてみてはいかがでしょうか。
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肉豆腐
Image source:農林水産省「うちの郷土料理」 (It will redirect you to an external site.)
「肉豆腐」は、牛肉と豆腐を煮込んだ料理で、江戸時代に京都で生まれたと言われています。寒い季節に体を温めるための料理として、特に冬に人気です。
食材をしっかり煮込むことで、豆腐に牛肉の旨味が染み込み、牛肉は柔らかくジューシーに仕上がります。さらに、京都の名産野菜である九条ねぎが加わることで、甘みと風味が深まります。
九条ねぎは、季節に応じて姿や味が移り変わる面白い食材です。春は柔らかな風味、夏から秋にかけては爽やかな辛味が感じられますが、12月から2月の寒い時期に最も美味しいと言われています。霜が降りることでねばりと甘みが増し、葉の厚みも増して食べごたえがアップします。この時期の九条ねぎは肉豆腐にぴったりです。
肉豆腐は、牛肉・豆腐・九条ねぎを、醤油・砂糖・出汁・みりんといった調味料で煮込むだけなので、簡単に再現することができます。日本の優しい味をご自宅で試してみませんか?
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肉豆腐におすすめの牛肉
・やわらか若牛 肩ロース スライス2.0㎜
肉豆腐におすすめの豆腐
にしんそば
「にしんそば」は、19世紀に京都で生まれた麺料理で、そばの上ににしんが添えられたインパクトのある京料理です。
京都は四方を山に囲まれており、物流が整っていなかった1800年代以前には、新鮮な海産物を手に入れるのは難しく、海産物は非常に貴重でした。このため、朝廷への献上品にも保存のきく干物や干魚がよく使われていたのです。にしんもその一つで、長期間保存できるため当時の日常の食卓でも親しまれていました。
にしんの甘辛い味がそばに絡まり、シンプルながらも深い味わいが楽しめるこの料理は、当時の人々にとって非常に便利で美味しい食事だったと言われています。現代では、刻みネギやゆずの皮がトッピングされることもあります。
にしんそばは、ひと口ごとに異なる味の変化を味わいながら、食べてください。
まずは、そばそのものの味わいを楽しみます。その後、甘辛く煮たにしんをそっとほぐし、濃厚な味を堪能。次に、にしんの甘辛煮に出汁を絡めてさらに深い味わいを感じてください。そして最後に、具を出汁に沈めることで、旨味やコクが出汁全体に広がり、さっぱりとしたそばと風味豊かな出汁が絶妙にマッチします。
京都の昔ながらの知恵と歴史を感じながら、にしんそばを堪能してみてください。
▶︎にしんそばにおすすめのそばはYutaka Shop Onlineで購入できます。
鯖寿司
鯖寿司は塩漬けした鯖と酢でしめた酢飯を押し寿司の技法で作られており、保存性を高めつつも鯖本来の旨味を引き出しています。押し寿司の技法では、具材とご飯を型に詰めてしっかりと圧力をかけることで、密度の高い一体感を生み出します。この押し加減によって鯖と酢飯の味わいが程よく馴染み、口に入れた瞬間に旨味が広がるのです。
鯖寿司は日本の江戸時代(西暦1600〜1868年)に京都で生まれたと言われています。
京都の人々が食べていた鯖は、日本海の若狭湾で獲れたものでしたが、当時は冷蔵技術もなく、新鮮な魚を運ぶのは一苦労。福井県の漁港から京都まで、徒歩で2〜3日もかかるため、鯖の鮮度はすぐに落ちてしまいます。
そこで、先人たちは「鮮度が落ちやすい鯖をどうにか美味しく食べたい」という思いから、塩漬けや焼き鯖の状態で運ぶ工夫を始めました。
鯖寿司は、特別な日の料理として、春の葵祭り、夏の祇園祭り、秋の時代祭りなど、京都の祭りでは欠かせない一品となりました。こうした祭りの時に食べる鯖寿司は、ただの料理ではなく、みんなで楽しむ大切な文化となっていったのです。
今でも京都の各地で行われる祭りでは、鯖寿司が食べられています。
祭りの中で食べる鯖寿司は、その味だけでなく、京都の歴史や人々の思いが込められているからこそ、特別に感じられるのでしょう。
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・日本産 茨米 にじのきらめき 5kg
・富山県産 こしひかり 1kg
TIPS:寿司を作る際は、お米に酢を混ぜ込んだ「酢飯」で握ることで、日本の本格的なお寿司に近づけることができます。
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京漬物
漬物は野菜を塩漬けにしたものですが、特に京都で作られるものを京漬物と呼んでいます。
代表的な京漬物には「柴漬け」「千枚漬け」「すぐき漬け」があり、それぞれに独自の特徴があります。
柴漬けは、ナスやキュウリ、ミョウガなどの野菜を、赤しその葉と一緒に漬け込んだものです。
しその爽やかな香りや鮮やかな色味、カリッとした野菜の食感が楽しめます。発酵が進むことで、少し酸味が感じられ、深い味わいがあります。
千枚漬けは、薄くスライスした大根を、白醤油や砂糖、だしで漬け込んだものです。大根がしっかりと味を吸い込み、ほんのり甘く、さっぱりとした味わいが特徴です。
すぐき漬けは、京都で多く栽培される‘すぐき菜’という特別な青菜を使った漬物で、酸味が強いながらまろやかな風味も持ち合わせています。その酸味が体を温める効果があるとされています。
漬物の歴史は、なんと約1,300年前の奈良時代にまで遡ります。寺院の僧侶たちが野菜や果物を塩漬けにして食べ始めたことが、漬物の始まりとされています。当時はナスや瓜、モモなどが使われていました。平安時代には、漬物が高級品となり、一部の貴族だけが楽しんでいましたが、鎌倉〜室町時代にかけて、一般庶民にも広まり、漬物ブームが訪れます。
漬物ブームを巻き起こした背景には、茶の湯や香りを楽しむ文化が発展したことが大きく関わっており、京都はその豊かな漬物文化が根付く場所となりました。特に京都の漬物は、盆地で野菜の栽培に適していたことから漬物の食文化が長く、京都の漬物は特にみずみずしく美味しいと言われています。
食べ方としては、ご飯のお供としてそのまま食べるのはもちろん、和食の一品としても重宝されます。またお酒のおつまみとしても楽しむことができますよ。
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鱧料理
夏に旬を迎える鱧は、「祇園祭は鱧祭」と言われるほど、京都の夏の風物詩として親しまれています。なお、「祇園祭」とは、京都の最も重要な伝統的な祭りのひとつで、7月1日から31日まで1ヶ月間開催され、その期間は多くの観光客が押し寄せるため、鱧料理は京都の夏のおもてなし料理ともいえます。
京都は内陸に位置しており、海から魚を運ぶには距離があるため、物流が整っていない時代では、魚といえば川魚が主流でした。鱧はその繊細な味わいと、淡白ながらも豊かな旨味が特徴で、夏の暑い時期にぴったりの食材です。
鱧料理といえば、梅肉和えが代表的でしょう。梅肉の酸味と香りが鱧の味わいを引き立てます。冷たい料理として提供されることが多く、暑い季節にぴったりです。ほかにも、軽く湯通しした鱧の身を冷やして、ポン酢や薬味を添えていただく「鱧の落とし」や鱧の身をさっと煮て、熱々のだしにくぐらせて食べる「鱧しゃぶ」など、さまざまな調理法で楽しめます。
鱧は小骨が多く、全てを取り除くのは難しいため、伝統的な「骨切り」という技法が使われます。骨切りとは、薄い皮を残し、3センチほどの鱧の身に対し24以上の切れ目をミリ単位で包丁を入れていく技術で、熟練した京料理人の集中力と経験が求められます。
鱧料理は夏の京都に訪れた際には、外せない料理と言えるでしょう。
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・金印 練梅
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・Yutaka ゆずソース
うなぎ料理
京都には、美味しいうなぎ料理を楽しめる名店が数多くあります。
京のうなぎは、ふわふわとした食感と、しっかりとした味付けが特徴で、地元の人々にも世界から訪れる各国からの観光客にも愛されています。
京都で楽しめるうなぎ料理には、うな重、ひつまぶし、白焼きなどいくつかのバリエーションがあります。
うな重は、うなぎをたっぷりと乗せたご飯に甘辛いタレが絡んだ定番の一品。
ひつまぶしは、細かく切ったうなぎをご飯に混ぜて食べますが、最初はそのままで、次に薬味を加えて、最後はお茶漬けとして楽しむことができます。これにより、うなぎの風味を何通りにも楽しめるのが魅力です。
白焼きは、うなぎをタレでなく、シンプルに塩で味付けして焼いたものです。うなぎそのものの味がしっかりと感じられ、うなぎの脂の旨味が引き立ちます。
京の風情を感じながら、上質な京都のうなぎ料理に舌鼓を打つひとときは、まさに至福の時間でしょう。ぜひ自宅でもうなぎ料理にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
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うなぎ料理におすすめのうなぎ
うなぎ料理に合うおすすめのタレ
・ダイショー うなぎ 蒲焼きのたれ
うなぎには、実山椒(Nakafusa Foods Dried Whole Sansho Peppercorns 10g)がおすすめ!
日本の本格的なうなぎ料理に欠かせない調味料が、実山椒です。山椒があるのとないのでは、雲泥の差が出てきます。
実山椒とは、山椒の雌株についた実を収穫したもので、山椒独特の香りや辛味が非常に強いのが特徴です。ひと癖ある山椒の風味は、うなぎの味を一層引き立てます。ぜひ一度お試しください。
京都だけで楽しめるグルメで旅の思い出づくりを
京都は、豊かな食文化が根付いた場所で、地域の特産品や伝統的な料理が魅力です。
京都には素晴らしいお寺や神社が多いため、観光目的で訪れる人も多いですが、そこでしか食べられない料理も特別な思い出を作る一つになります。
京料理は食材や調理法それぞれに歴史的な背景を感じることができます。当時の京都に流れる空気感をイメージしながら、京都でしか食べられない食べ物に舌鼓をうつことも、現地を訪れる醍醐味ではないでしょうか。
Yutaka Shop Onlineは、京都で生まれた商品も取り扱っています。京都の味を試してみたい方は、ぜひ、Yutaka Shop Onlineで探してみてください。